韓国ドラマ 愛の不時着 あらすじ 一気読み
#15
ソウル。
チョルガンを見つけたジョンヒョクは彼に銃を向ける。
その時、NIS(韓国国家情報院)の狙撃部隊がジョンヒョクに照準を合わせ、武器を降ろして投降するよう警告する。
死を覚悟したチョルガンが、ジョンヒョクを道連れにしようとするが、NISに銃撃される。
瀕死の彼は、ジョンヒョクとセリが一緒にいた証拠を北朝鮮に送り、彼の両親が処刑されると言い、ムヒョクが死んだとき、お前の父親が調査をしなかったのは突き詰めれば自分に行き着くからだ。
お前には戻るところはない。
一緒に行こうと手を伸ばしたまま絶命する。
失意のジョンヒョクは自殺しようとするが、NISが突入し連行される。その頃、病室では戻って来ないジョンヒョクをセリが心配する。
NISが5人組を連行する。事情説明をすると後を追うセリだが、傷を心配するチスたちに動き回るなと制され、自分のせいだと母にすがって泣く。5人組は北朝鮮とは違う穏やかな取り調べに勝手が狂う。
一方、ジョンヒョクの尋問を見ていた要員は、彼が北朝鮮の両親やユン・セリたち協力者のことを思い、自殺を謀るのはないかと心配する。
病院で5人組の逮捕劇を目撃したセヒョンは、父ユン会長にジョンヒョクは北朝鮮のスパイだと嘘を吹き込もうとするが、出ていけと一喝される。北朝鮮。
ソウルでのことは父リ局長の耳にも入る。
一方、暴漢から逃げるスンジョンの脳裏をよぎるのはダンのこと。
追い詰められた彼に長銃を向けたのは、逮捕されたはずのチョン代表。誰の指図か分かった。
監禁されたホテルから脱出し、セリが指輪を売った質屋で婚約指輪を取り戻し、ジョンヒョクの家へ向かう。
その頃、新居に来たダンは、部屋が荒らされスンジュンがいなくなっていることに驚き、連絡も取れない。ソウル。
NISはジョンヒョクの行動を追跡するが、“顔の天才”と話題になったデパート映像をはじめ、出てくるのは彼の優しい行動ばかり。
ジョンヒョクの尋問が再開され、韓国への不法入国の理由を尋ねると、事故で北に来た南の財閥の娘ユン・セリを北に滞在させようとしたが失敗し、彼女を北朝鮮に連れて戻すために来たと嘘を言う。
さらに部下たちは軍事オリンピックのためにここに来ただけで無理に協力させ全責任は自分にあると証言する。これを聞いたセリは、全て嘘で、彼がセリを韓国に送り返そうと命を懸けてくれたこと、韓国に不法侵入したのも、チョ・チョルガンからセリを守るためだと真実を語り、罰は自分が受けるから彼を無事に帰してほしいと懇願する。
全く異なる2人の証言に、NISは2人を対面させることに。対面室でセリが必死に真実を語らせようとするが、ジョンヒョクは、北朝鮮の総政治局長の父を持つ自分が、個人的な理由で助けたと本気で思っているのか?君を利用しようとした。
一緒に過ごした時間がすべて嘘だったとは言わない、情も沸いたが…と終始冷淡な態度で対する。
セリがなおも真実を語らせようとすると、声を荒げ、チョルガンは兄の仇、誤解はほどほどにしろと言って、人生を台無しにするより、君に会うことの方が辛い。
もう帰ってくれと冷たく突き放す。
廊下に出たセリはそのまま倒れてしまい、死亡率40%と言われる敗血症と診断されICU(集中治療室)で治療を受けることに。北朝鮮。
ジョンヒョクの家で再会したスンジュンとダン。
ジョンヒョクを助けたためにセリの兄セヒョンが手配した暴漢から追われていると打ち明け、ここを発つので、明日空港まで送ってほしいと頼む。
クールに承知するダンに、冗談でもいいから「行かないで」という言葉が聞きたいと言い、必死に生きたが結局どん底にいる、と言ってひざまずいて君のような人にしてはいけないが、どうしてもあげたくてと、指輪をダンの薬指にはめる。
そしてもしいつか普通に君に会いに来れたら、その時もし君が独身だったら一度だけ僕にチャンスを与えて欲しいと告げて、涙するダンを抱きしめる。翌朝、空港で別れを告げるスンジュンに、クールに返すダンだが、タクシーの中で指輪を見ながら嗚咽する。
そんなダンが拉致され、暴漢は1時間以内に来なければ、女を殺すとスンジュンに脅迫電話を掛ける。
スンジュンは長銃を持って現場に駆けつけ、ダンを救おうとするが、最後のひとりに胸を撃たれる。
駆け寄るダンを見て、自分が死んで悲しんでくれる人がいることに、悲しいが幸せだ、と笑みを浮かべ意識を失くす。ソウル。修復したチョルガンのコンピューターに残されたメールから、ジョンヒョクの両親が処刑されるという話はチョルガンの嘘で、帰るところのない彼が、死を覚悟してジョンヒョクを道ずれにしようとしたことが判明し、ジョンヒョクもこれを知る。
そこにセリ危篤の一報が入り、ジュンヒョクは病院へ向かう。
昏睡状態のセリは夢の中でパラグライダーの事故にあった日に戻っていた。
#16(最終回)
命懸けでダンを救いだしたスンジュンは、救急車の中、薄れゆく意識でダンから好きだという言葉をもらい笑みを浮かべて息絶える。
ダンは、救急隊員に救いを求め号泣する。心拍停止状態になったセリを見守り続けるジョンヒョクの思いが通じたのか、心肺蘇生の後、持ち直す。
ジョンヒョクを連れ戻そうとするNIS(韓国国家情報院)の要員に、セリ母がもう少し彼をここにいさせてほしいと頼む。北朝鮮からの要望書を受けたNISではジョンヒョクらが滞在中にスパイ活動をしていないと判断した結果、9人の韓国人の人質とジョンヒョクら6人との有利な交換取引に応じることにする。
リ局長の失脚を狙う軍事部長は、不利な取引に反対するが、局長はチョルガンと軍事部長がつながっていたという韓国からの資料を見せて黙らせる。一週間後、ジョンヒョクが送還されると知ったセリ母は、セリに知らせるが、セリに会うのが辛い、といった彼の言葉を思い出し見送らないという。
そんなセリに母は、手術の時も今回もセリの意識が戻るまでの数日間、休むことも食べることもせず見守り続け、セリの意識が戻ったのを見て立ち去ったのだと聞き、会いたい、連れて行ってと涙で母に頼む。護送車にセリが乗る車が追いついたのは、6人が国境を越えた時だった。
彼が手錠を掛けられるのを見たセリは、ダメ!と叫んで走り出す。
走るな、と言ってセリの元へ駆け寄るジョンヒョク。
南北双方に緊張が走り、互いに銃を向ける中、ジョンヒョクはセリを抱きとめる。
私のせいだと泣くセリを、心配ないと安心させ、病気の君に酷いこと言って申し訳なかったと謝る。
会いたくなったらどうしたらいいの?と言うセリに、「心から祈って待ち続ければきっと会える。愛してる」と言い、「私も愛してる」と答えたセリは愛する人たちを溢れる涙で見送る。北朝鮮。軍事裁判にかけられるはずの6人は、森の中で軍事部長の前に引き出される。
彼は6人を秘密裏に始末しようとしていた。ジョンヒョク達に銃口を向けた時、父リ局長と部下たちの銃が6人を守った。
そして我が子を殺害しようとした軍事部長を射殺。一方、スンジュンを失った悲しみから立ち直れないでいたダンは、復讐したい、と宣言する。韓国。セリはセヒョンとサンアを呼び出し、全てを自白したオ課長と共に、殺人と拉致教唆の罪でNISに逮捕させる。
不告知罪で起訴されるセリは、父ユン会長の尽力で執行猶予に。自宅に帰ったセリは、ジョンヒョクが残していった気遣いに彼の愛を感じ、睡眠薬の代わりに彼のピアノを聞きながらベッドに入る。
その時、スマホにジョンヒョクからのメールが入り、その後も続く。北朝鮮。ジョンヒョクとダンの縁談は破談に。スンジュンを死なせたダンはスンジュンとの少ない思い出を辿る。
最後の夜を過ごしたジョンヒョクの家も訪ね、不在時に二人でこの家に来たことを打ち明ける。
スンジュンの死を知らないジョンヒョクは彼にはたくさん世話になったと言い、居場所を尋ねる。
ダンは、二度と帰らない遠くに行ったと告げ、8年前スイスに行った時、なぜジョンヒョクが風景写真ばかり撮っていたのかが分かったと話す。
そして壊れて放置していたカメラを修理したと言って渡してやる。
そこにはスイスの美しい風景とセリの姿があった。ソウル。ジョンヒョクからのメールに従ってスタッフと一緒に食事をし、小さな植木も育て、体を動かし健康的に明るく、スタッフにも優しく接するようになる。
雪の降る真夜中、セリはジョンヒョクからの最後のメールを受け取る。
そこには、植木鉢に咲いたエーデルワイスの国で会おう。
二人で努力すれば運命が我々を導いてくれる、というメッセージがあった。北朝鮮。社宅の奥様たちが開いてくれた夕食会で、ジョンヒョクは除隊してピアニストとしてなることを報告する。
後任の第5中隊長としてチスを妻たちに紹介し、寂しがる彼女たちを平壌の公演に招待すると約束する。ソウル。実家でセジュン夫婦と母に会ったセリは、CEOを雇ってクイーングループを任せてゴルフ三昧のセジュンに、恵まれない家庭の子どもたちを支援する奨学財団を発足してスイスの大学へ送る計画を提案する。
計画は実行され年に一回スイスでコンサートを開催するという告知もする。1年後、奨学金支援事業を通じてスイスを訪れたセリは、思い出の湖畔でジョンヒョクとの再会を期待するが会えない。
その翌年もスイスを訪れるセリは会えない。
パラグライダーするセリが着陸したそこに、セリの降臨を待っていたジョンヒョクが立っていた。
どうやってここまで来たの?と涙で聞くセリに、間違った汽車に乗り、間違った汽車が僕をここに連れてきてくれた。
僕が来たかった僕の目的地へと、言って二人はキスをする。